経験を洗い出し、整理する

経験を洗い出し、整理する

ポイント① 経験を洗い出し、整理する

最近した仕事でも、案外覚えていないものです。昔の仕事なら尚更…。
まずは、職務経歴書の材料、これまでの経験を洗い出し、その上で整理してみる必要があります。

職務経験を書き出し「仕事能力」を明らかにする

これまでどんな仕事をしてきたか、時系列で思い出してみてください。箇条書きで、細かい仕事まですべて書き出していきます。次に、同じような仕事内容をグループ化し、これまでの仕事内容を整理してください。グループ化により、何ができるのか、あなたの仕事能力が明らかになります。
また、仕事を通じて得た知識についても、書き出してみてください。

すべての「技術・技能」を書き出す

専門分野における技術・技能を、カテゴリー別に整理してください。ITエンジニアの場合は、プログラム言語、OS、アプリケーション、ネットワーク、データベース、開発ツールなどの項目に分けてください。
オフィス用ソフトウェア(WORD、EXCEL、POWERPOINT等)の使用スキルも立派な技能です。

「資格」を書き出す

お持ちの資格を書き出し、さらに、その中から応募職種に関係のある資格を選んで優先順位をつけてください。職務経歴書には、応募職種に関係のある資格だけを、優先順位の高い順から記載するようにします。

アピールに直結する「マネジメント経験」を洗い出す

マネジメント経験は、人事担当者への強いアピールになります。この場合のマネジメント経験とは、管理職の経験だけではありません。プロジェクトマネジメント経験、リーダー経験、後輩を指導した経験なども評価されます。漏れがないように、細かい経験も洗い出してみてください。職務経歴書には、役職だけでなく部下の人数も記載するようにしましょう。

「英語力」を明らかにする

英語力は、現在のビジネス社会ではますます重視される傾向にあります。英語がまったくわからない場合以外は、何らかの形で英語力について記載する必要があります。TOEIC、TOEFL、英検などの資格がない場合でも、単に初級/中級/上級と書くだけでなく、具体的にどこまで英語を使えるかを記載してください。

ポジティブな「退職理由」を考える

転職回数が多い場合には、職務経歴書に退職理由を記載した方が人事担当者の心証が良くなります。その場合、「キャリアアップのため」などポジティブな理由になるように注意してください。「会社倒産による」は工夫の方法がありませんが、「残業が多かったため」などネガティブな理由は絶対に避けてください。それだけで、書類審査を通過できないことになりかねません。

効果的な「自己PR」を考える

職務経験と応募職種が異なる場合や社会経験自体が短い場合には、自己PRの項目を設けましょう。その際には、やる気を示すだけでなく、資質、性格、興味の対象などから「いかに自分が応募ポジションに最適な人材なのか」をアピールする必要があります。応募企業の商品や技術に興味があるというのもアピールポイントになります。
なお、自己PRの分量は5~8行くらいが適当だと思います。行数が多すぎると、言い訳のように感じられマイナス評価に繋がる可能性があります。

「営業」の経験者なら

営業スタッフの方は、特に、売上実績(具体的な数字)、担当企業名、担当業界、取扱商品、セールス方法(直販/代理店、新規開拓/ルートセールスなど)を記載してください。

「ITエンジニア」なら

ITエンジニアの方は、プロジェクト名、プロジェクト内容、開発環境(OS、プログラム言語など)、開発規模、派遣先名、担当ポジション(プロジェクトリーダー、プログラマーなど)、担当業務(要件定義、コーディングなど)を書き出してみてください。経験したプロジェクト数が多い場合には、まとめたり、省略したりしても構いません。応募ポジションの仕事内容と内容的に近いプロジェクトを中心に記載してください。

「MBAホルダー」なら

MBAでビジネスの勉強をしており、その内容が応募職種に直結する場合には、職務経歴書に学校のカリキュラムやインターンシップの内容を記載した方がいいと思います。実際の職務経験が応募職種と近くない場合でも、学習内容が評価され、書類審査を通過できる可能性があります。

「研究者」なら

研究者の方は、職務経歴書に、研究論文、学会発表、特許申請などの研究経歴を付け加えましょう。